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笠松正吉は連続編の第2話〜12話・14話〜16話まで、そして「'87初恋」「'89帰郷」を除くスペシャル編に登場しました。(「'02遺言」の実登場はナレーションのみ)「北の国から」の中では五郎・純・蛍の3人に次ぐ重要な役回りであり、完全に黒板家の一員だと思います。正吉の存在は間違いなくドラマに深さを与えています。何より"大きな心を持った"男です。(自身の)恵まれない家庭環境を考えると、成長過程で人格形成が曲がってもおかしくないと思うのですが、正吉は違うんです。大人になるにつれ味のある人間になっていきます。管理人個人としては<'92巣立ち>〜<'98時代>の正吉が好きですが、連続編も通して一貫していたのは「裏・表の無い正直さ」「思いやり」「内に秘めた熱い気持ち」。蛍のキツネが杵次の仕掛けた罠にかかった時に「じいちゃん、もう(キツネの)チョッキはいらん・・・」と頼んだエピソードや、一人寂しく暮らす五郎に「俺も息子だと思ってますから」と真正面から告げるシーン等々、心にジワッと感じさせる場面がいくつもありました。見方によっては、父親五郎が"純"に望んだ息子のあるべき姿を正吉が表現していたような気がします。
富良野神社


撮影:03.7月
場所 富良野市街
関わる人
場面は? 丸太小屋で一緒に住んでいた時(83冬)に蛍からもらった年賀状を正吉はずっと大事に持っていました。きっとその頃からの秘めた思いなんでしょう・・・「蛍ちゃんと将来一緒になるってことが長いことオレの夢だった気がすンだ」正吉の正直な気持ちは結実して蛍とこの神社で結婚式を挙げます。<98時代>
麓郷神社


撮影:02.7月
場所 麓郷
関わる人 純・蛍・五郎
場面は? 旭川から家出していた正吉が、この神社に初詣に訪れていた五郎・純・蛍に発見される。人が集まる初詣の神社に出没したのは純たちに見つけてもらいたかったから?しばらく見ないうちにかなり大人っぽくなっていました。麓郷街道に面して金属製の鳥居が見えます。<83冬>
草太に呼び出された喫茶店


撮影:03.7月
場所 富良野市街
関わる人 草太
場面は? 正吉はこの店に呼び出され、草太から蛍との結婚を勧められます。蛍の境遇を聞かされた事、口には出さないがずっと蛍のことを好きだったから・・・そして何よりも「お前にとって黒板家は家族だ」草太のこの言葉に正吉は決意します。やっぱり「気持ちの熱い、真っ直ぐな男」なんですね。この建物は一般の住宅を喫茶店に見立て、外観のみを使用したようです。<98時代>
丸太小屋


撮影:01.8月
場所 麓郷
関わる人 五郎・純・蛍
場面は? 母親みどりの依頼もあり、家出した正吉は一時的に五郎がこの丸太小屋で面倒をみることになる。この家での最初のシーンは風呂場。一本だけ生えてきた正吉のチン毛で盛り上がっていました。でも、そんな正吉もやっぱり子ども。その晩寝入った正吉の頬には一筋の涙が・・・。そして、五郎に叱られ飛び出した後で小屋に戻り、屋根の雪下ろしで転落して埋もれた場面。自分に出来る仕事でしか自らの気持ちを表せなかった正吉が悲しい。<83冬>
札幌軒


撮影:02.7月
場所 布部
関わる人
場面は? この店の駐車場で、草太の車の中から出てきた正吉の気持ちは辛いなんてもんじゃなかったでしょうね。自分の母親が親友の父親に借金の件で迷惑をかけている、しかも同じ話を純と一緒に聞いてしまう。雪の中で立ち尽くす正吉の虚ろな眼が心に痛い・・・。以降の黒板家に対する正吉の思いはここから始まったのではないかと管理人は推測しているのですが・・・。<83冬>
蛍と快が待つアパート


撮影:03.7月
場所 富良野市街
関わる人 蛍・快
場面は? 牧場倒産後、富良野を離れる際に残した蛍あての置手紙には、「笑って待ってくれたらうれしい」そう書いてありました。後編の終盤、やっぱり正吉は存在感を見せてくれます。「おれは弱い人間で 君らのことを少しでも考えたら崩れてしまうだろうと・・」「しょっちゅう夢に見た・・・」こう書いた手紙がこの家の赤いポストに届きます。手紙を読み上げるシーンは、蛍も嬉しかったでしょうが、あの正吉の声には管理人も涙・涙でした。正吉、声だけでも嬉しいよ。ヨカッタ!<02遺言>