笠松正吉は連続編の第2話〜12話・14話〜16話まで、そして「'87初恋」「'89帰郷」を除くスペシャル編に登場しました。(「'02遺言」の実登場はナレーションのみ)「北の国から」の中では五郎・純・蛍の3人に次ぐ重要な役回りであり、完全に黒板家の一員だと思います。正吉の存在は間違いなくドラマに深さを与えています。何より"大きな心を持った"男です。(自身の)恵まれない家庭環境を考えると、成長過程で人格形成が曲がってもおかしくないと思うのですが、正吉は違うんです。大人になるにつれ味のある人間になっていきます。管理人個人としては<'92巣立ち>〜<'98時代>の正吉が好きですが、連続編も通して一貫していたのは「裏・表の無い正直さ」「思いやり」「内に秘めた熱い気持ち」。蛍のキツネが杵次の仕掛けた罠にかかった時に「じいちゃん、もう(キツネの)チョッキはいらん・・・」と頼んだエピソードや、一人寂しく暮らす五郎に「俺も息子だと思ってますから」と真正面から告げるシーン等々、心にジワッと感じさせる場面がいくつもありました。見方によっては、父親五郎が"純"に望んだ息子のあるべき姿を正吉が表現していたような気がします。 |